アニメゆるキャン△のシーズン2の序盤は主人公の志摩リン(以下リンちゃん)が静岡県の磐田市・御前崎周辺や浜名湖周辺でキャンプをします。3話ではもう1人の主人公各務原なでしこ(以下なでしこ)と合流してなでしこのおばあちゃん宅にてなでしこの幼馴染の土岐綾乃(以下アヤちゃん)と合流してあれやこれやします。つまり、言いたいことは浜名湖周辺にはゆるキャン△の聖地が多いということです。
浜名湖周辺のゆるキャン△の聖地はJRや天竜浜名湖鉄道周辺に多く比較的公共交通機関でも行きやすいのですが、日々の鈍った身体を適度に動かすには自転車が1番ということで自転車で浜名湖一周(通称;ハマイチ)をしながらゆるキャン△の聖地巡礼をしてきました。なでしこは中学生のときに
浜名湖一周はロードバイク界隈でも人気のサイクリングスポットのようで大人気アニメ弱虫ペダルの実写版にも出てきているそうです。
もくじ
🔖 はまなこサイクルさんでE−Bikeを借りる
🔖 E−Bikeなら坂道スイスイで走りやすい。景色も素晴らしい!
🔖 ゆるキャン△聖地巡礼① うなぎさくめと浜名湖佐久米駅
🔖 ゆるキャン△聖地巡礼② 大判焼きの藤田屋と舘山寺温泉
🔖 ゆるキャン△聖地巡礼スポット③弁天島海浜公園
🔖 新居関所に寄り道して自転車返却
私自身、自転車はクロスバイク一台持っていますが(現在2台目納車待ち)、そんなに遠くまで行ったというのはほとんどなく最近はもっぱら近くに買い物行くぐらいの利用しかありませんで1日10km走れば上等と行ったところです。浜名湖は1周するのにはおよそ70kmもあり、日々自転車に乗っていない人が運動不足を兼ねて浜名湖1周するのは正直無謀な気もします。静岡県の難易度設定では中級となっていますが、高低差はあんまりないので初級者が中級者になるための関門程度といったところでしょうか。初心者や体力に自信がない方は乗り捨てできるレンタサイクルがありますので、電車ではいけない舘山寺周辺に行くときに借りてサイクリングするのがおすすめです。
私がレンタル下お店は「はまなこサイクル」さん
私も自転車を輪行していくほどのサイクリストではありませんので当然レンタルしました。JR東海道線の鷲津駅から徒歩2分(駅前にお店の暖簾があってそちら向かいましたが違っていたのでいく際はGoogleマップなどを参考に)という好立地です。
自転車はクロスバイクやロードバイクが中心ですが、ショップスタッフが丁寧にメンテナンスしてくれているので安心です。今回、長距離ライドを久しくしていなかったのでE-Bikeを借りました。E−Bikeとは簡単にいうと電動自転車のクロスバイク、ロードバイクといったところです。今日のハマイチの相棒ははゆるキャン△ではおなじみのYAMAHAのYPC−ECです。
電動の段階が3段階になっていて、最高のHIGHでも浜名湖3周できる(By、はまなこサイクルのスタッフ)ほどのバッテリー容量と簡易的なサイクルコンピューター付き。
ギアも18段階あるので場所に応じて使い分けられる魅力があります。
電動自転車は大学の研究室のものを我が物のように使っていましたが笑、E−Bikeは初めてでしたので簡単な講習を受けて、ヘルメットと鍵を借りて(どちらも無料)、マップをもらって出発です。荷物も預かっていただけるのでコインロッカーにしまっておかなくてもいいですし、必要なものだけ持って回ることができます。
今回は浜名湖をぐるりと1周時計回りに走っていきながら(所々ショートカットはしています)ゆるキャンの聖地を巡っていきます。参考にしたのは浜名湖一周サイクリングマップとゆるキャン△の浜松聖地巡礼マップです。ゆるキャン△の聖地巡礼マップはよくできていて各キャラの紹介や作者のあfろさんのコメントなども載っていました。
鷲津駅から三ヶ日まではゆるキャン△の聖地はありませんのですっ飛ばしてもいいのですが、この辺りの景色は目を見張るものがあるので素通りするわけにはいきません。
鷲津から漕ぎ始めると坂があるのですが、E−Bikeはまったくもって坂道での減速をすることなくスイスイ登ってくれます。HIGHモードであれば尚更といったところ。加速も素晴らしく、数回漕ぐだけで20km/hに到達して、漕ぎ始めのふらつきも少ないです。特に意識することなく25km/hは出てくれますので車の流れにも乗りやすいです。
ハマイチは自転車専用の場所もあるのですが、三ヶ日までの道は基本的に国道沿いで車道も広くはなく交通量も多いので少し怖いところもありました。はまなこサイクルさんのスタッフ曰くこの辺りも絶賛工事中で整備が進んでいるとのこと。今後に期待したいです。
少し国道を逸れれば長閑な漁港があるなど景観の良いところもありました。
三ヶ日に入る手前で国道は猪鼻湖をぐるりと一周まわります。正式なハマイチは猪鼻湖を一周しますが、今回はショートカット。なでしこルートも猪鼻湖はカットされています。
ショートカットルートはすぐに橋があり猪鼻湖神社にかかる橋を見れます。この橋は車一台通れるかどうかの橋ですが車通りがそれなりにあるみたいで少し怖かった。
橋を渡ると自転車道になっており、長閑な湖の景色を眺めながらサイクリングできます。波打ち際スレスレを走るところもあり、ガードレールすらないところもありますので運が悪いと波を被ってしまったり、景色に見惚れて転落しないように注意が必要です。
半島の折り返し地点にあるのが磔島(つぶてじま)。浜名湖唯一の無人島です。
景色が素晴らしく借りたYPJーECを映してパシャっと。
絶景スポットで少し休憩です。ここまで20kmはこいできましたが、疲れはおろか大して汗すらかいていません。つくづくYPJーEC君の凄さを感じてしまいます。
対岸には舘山寺の浜名湖パルパルが見えますが、浜名湖一周ではまだまだ先なんですよね。浜名湖は結構入り組んでいるので直線距離は近くとも、陸地だと遠いところが多いです。
この後も湖岸沿いを通りながら第一目的地である浜名湖佐久米駅には11時10分ごろ(漕ぎ始めて1時間40分)ほどで到着しました。その間にあるなでしこおばあちゃん宅は通りましたが全く気がつきませんでした。
ようやく1つの聖地でかつ最大の目的であるうなぎさくめです。
開始10分後にいったのですが既に待ち客が多くて中に入ったら本日終了の残酷な文字が。開始して10分で終了の静岡県の飲食店は他に1店しか知りませんがすごい人気っぷりです。まあ、また浜名湖にいく目的ができたということにしましょう。
目の前にあるもう一つの聖地巡礼スポットである浜名湖佐久米駅にもいってきました。
駅構内はゆるキャンの垂れ幕があり、
雰囲気は昔の国鉄を感じを残している素晴らしい駅です。
アニメではゆりかもめの大群がいましたが季節外れなのでいません。何気にまつぼっくりが\コンニチハ/ってしてました。
数分待ったら気動車が来たので写真撮りました。ゆるキャン△車両を期待しましたが国鉄色でした。
こちらはこちらで嬉しかったです。この後20分後にも列車が来たのですがこちらはアニメに出てくる天竜浜名湖鉄道オリジナルの車両でした。
うなぎを食べたかったのですがうなぎは売り切れていたので、アニメで一瞬だけ出てくる喫茶と食事カトレアにお邪魔することにしました。
時間的にはお昼時なのですがうなぎの口になってしまってどうしてもうなぎを食べたいのでアイスコーヒーのみにしました。喫茶店らしくカレーや日替わりランチなどやっていてうなぎさくめに入れなかった人たちが多そうでした。
中にはゆるキャンのポスターもありましたし、
グッズも販売していました。天竜浜名湖鉄道とのコラボのタオルハンカチを購入してしまいました。
佐久米駅でうなぎを食べ損ねてしまったので舘山寺までいけばありつけるだろうと思い舘山寺まで頑張ります。直線距離では3kmぐらいしかない舘山寺も上を走っている東名高速に乗れればあっというまなのですが無論一般道は遠回りするしかなく16kmあります。5倍以上は浜名湖えぐい。
次に訪ねたのは藤田屋です。
浜名湖から少し外れますがサイクリングコースからはそこまで外れていません。藤田屋は大判焼きが有名でなでしこがリンちゃんと佐久米駅で落ちあう前に大判焼きを購入したモデル地となっています。
つぶあんとクリームの2種類しかなくどちらも同じ140円です。こちらもゆるキャン△に登場したことがアピールされています。
なでしこはクリームを2つ購入していましたが、この後うなぎがあるので私はつぶあんを1つ購入しました。
なでしこって大食いでどんなものも食べている印象ですがあんまりあんこ物を食べている印象がありません。もしかして苦手なのかなとふと思いました。
その場で熱々ものを提供していただき食べました。中にはつぶあんがたっぷり入っていましたがあんまり甘すぎる訳でもなく美味しくいただきました。お茶が欲しくなりますので飲み物はあったほうがいいでしょう。
気賀駅から舘山寺までは県道沿いを進んだら途中で峠越えがありました。自転車道は迂回できるようですが気づかず登ってしまったようです。舘山寺までは若干わかりずらかった。自転車用のレーンが消えたら自転車道から逸脱したんだなと思っていただけるとわかりやすいのかな。
おかげでここまでで1番の峠越えをしてしまったわけですがYPJーECのおかげで疲労感なく登れました。向かいのロードバイカーさんが一生懸命登っているのを見ながらこっちはスイスイってスピード出しながらすれ違うのは若干申し訳ないと思うぐらいです。
浜松市動物園が見えるといわゆる舘山寺と呼ばれるところになり静岡県内や東海地方でおなじみの浜名湖パルパルを過ぎると温泉街に入ってきます。
ロープウェイもあり反対側の山に行くことも可能です。オルゴールの博物館や晴れていると浜名湖に沈む夕日が眺められるスポットになっています。
舘山寺にはうなぎ屋がたくさんあり、リンちゃんがうなぎの圧力に押されながらもなんとか耐えています。それぐらい通りは「うなぎ!、うなぎ!」のコールがすごいです。
私がいったのは志ぶき。
舘山寺でうなぎといったら志ぶきというぐらいの名店でゆるキャン△にも「志じみ;ドラマは志ぶき」で1コマのみ登場しています。
やはり人気店だけあって1時間ほど待ち時間があるようです。うなぎの口になっている以上1時間ぐらいどうってことありません。待っている間はどこにいっても良いみたいなので舘山寺周辺を歩いてみることにしました。舘山寺自体は何回も行っていますが散歩するのは初めてです。
志ぶきの目の前には自転車屋がありレンタルもやっているみたいです。ただ、こちらは時間制限があるのでハマイチをするよりかは近場をサイクリングといった感じでしょうか。近くには志ぶき橋がかかっています。
ゆるキャンで舘山寺といったら行かなきゃいけないのがしず花。リンちゃんが手土産にかったのがいちごの雫(マンガ・アニメでは苺のきらめき)ですが、もう1時過ぎなので売っていないのを承知で行ってみたところ臨時休業でした。
ゆるキャン△のポスターが貼ってあったのを確認して戻ります。
時間があれば舘山寺に行こうと思いましたが、後数組来たら順番がくるみたいなので志ぶきの前で待機することにしました。
念願のうなぎが来ました。
肉厚で脂も乗っていてものすごくおいしかった。タレも甘過ぎるわけなくうなぎの味を引き出してくれます。山椒は粗挽きのものと普通のものがあり粗挽きのものはミルで削っているのでピリッと味がしまります。今回人生初めて自分の金でうなぎを食べたからなのかは知りませんがより美味しく感じました。
お腹をうなぎで満たした後は、弁天島に向かいます。自転車道が整備されているので車は来ず快適なライディングができます。
が、風が強い。向かい風なので電動いえどなかなかスピードが出ません。23km/hを維持しようとするとより強く漕がなくては前に進まないので、少しずつ今までの疲労と日頃使ってないせいか太ももあたりが痛い。それでも段々と慣れてきますし、それなりにスピードを維持してくれるのはE−Bikeのありがたさを感じます。
浜名湖はマリンスポーツのメッカでもあるので湖岸沿いを走っているとボートやヨットなどマリンスポーツに興じる方が多かったです。
浜名湖大橋、渚園(キャンプしようと思ったが前日が雨だったのでやめた)とゆるキャン聖地を通り過ぎながら弁天島へと向かいます。
渚園の目の前の橋(渚橋)もなでしことアヤちゃんが写ってるイメージビジュアルの場所にもなっていますし、浜松市のゆるキャン△聖地巡礼マップの表紙にもなっています。
渚園から自転車で数分で弁天島海浜公園です。こちらはリンちゃんがお風呂に入り鳥居に沈む夕日を眺めた場所です。
弁天島海浜公園は地元の舞坂観光協会の方がゆるキャン△のPR看板・パネルが設置されています。
鳥居は想像以上に大きいですね。遠くには浜名大橋が望めます。原作通り釣りをしている人が多かったです。
時間的に夕日が沈むまでは遥かに時間がかかりますので少し休憩したのちあとわずか行きます。
まだ、返却時間まで時間がありましたのでこの先にある新居関所に行ってみることにしました。
新居関所は箱根と並ぶ江戸時代の関所でいわゆる入り鉄炮に出女を取り締まっていた場所。明治時代には不要になったので撮り壊された関所が多い中唯一残った関所跡になります。
江戸時代の雰囲気が残っており、中には刺股などもありました。こんなのに刺されたらひとたまりもありませんわ。
新居関所からはまなこサイクルまでは電車で1駅分なので、10分、15分あれば着きます。もうスピードもあんまり出さず、YPJ−ECの乗り心地に浸ることにします。
無事戻ってこれました。
少し休憩してスタッフさんと雑談して、帰りました。希望すればシャワーも500円で使えるみたいですが、このあとすぐホテルに向かうので今回はシャワーはなしにしました。
YPJ−ECをレンタルするのに1日4500円かかりましたが、快適そのものでした。太ももが痛くなるトラブルもありましたが、ケツは痛くなることはなかったです。値段はクロスバイクはおろかロードバイクと同等かそれ以上の値段でのレンタルでしたが、普段自転車には乗っているけど長距離ライドはあんまりしないで不安という私のような人や、一緒に行く人がガチのライダーすぎてついていけるかどうか不安な人、女性だけど男性と遜色なく走りたいというかたにおすすめです。
ハマイチも湖岸の雰囲気もよく絶景を楽しめますし、湖岸を走ることも多いので開放感も味わえます(中には柵もなく怖いところもありますが)。浜名湖の東側(弁天島〜舘山寺)あたりは自転車道路が整備されているので車を心配することはあまりないかなと思います。また、付近には舘山寺や弁天島をはじめとして観光スポットや自転車で寄れるスポットも多くてメンテナンス工具(今回は使いませんでしたが)も提供してくださる場所も多いです。
自転車に乗りながらなでしこが中学生の頃毎日ぐーるぐるさせられた浜名湖一周は自転車乗りにもゆるキャンパー的にも満足できました。なでしこの気持ちを味わいたい方は是非ハマイチしながら聖地巡礼すれば思い出も2倍になるかもしれません。