日光を代表するホテルである日光金谷ホテルは明治期に建てられた歴史あるホテルで、東京でいったら帝国ホテル、箱根で言い換えれば宮ノ下の富士屋ホテルといったところでしょう。建物は登録有形文化財として登録されており、また近代化産業遺跡にも認定されているホテルですね。
日光いくと駅前に金谷ホテルのベーカリーがあったり、お土産屋にも金谷ホテルの名の付いたジャムやカレーなどが販売されているので日光の観光客の多くがその名を目にするはずです。
青春18きっぷの余りが2日分あったのであまりの2日分を使うために日光の鳴虫山に登ってきましたのでその帰りに寄ってみることにしました。
駅から近いところに登山口があり、急坂を登り終え神主山からはアップダウンのある尾根線を進んでいきます。終始樹々に覆われているのでくっきり見えることもないですが日光男体山や女峰山を見ながら登ることができます。
2時間ほどで山頂に到着。
山頂からも男体山は樹木に隠れてしまいますが、
女峰山方面は樹々の切れ間があり障害物なく望める唯一のスポットかな。
下りは終始急なところが多く注意を要します。所々、ロープがあるのでロープに頼りながら降りるところもあるぐらいでした。
合計4時間の登山でしたが神主山から鳴虫山までの尾根線は楽しかったですね。
さすがに山登り終わった状態で金谷ホテルに入る訳にはいかないので、下山口の感満が淵から歩いて20分ぐらいの日光星の宿で汗を流してから金谷ホテルに向かいました。
お風呂入ってスッキリした状態で金谷ホテルに向かいます。日光金谷ホテルはおいそれと行ける場所でないと思っていたのですが、こちらのブログで紹介されていたのをみて、たまに使うぐらいなら悪くないなと思うぐらいの金額だったので行ってみることにしました。
クラシックな建物で歴史と伝統を感じます。
入り口は回転扉になっており、中に入った瞬間スタッフがやってきて荷物預かりましょうかと聞かれました。登山終わりなので当然登山用のザックを背負っているわけですが登山ザック預かってもらっていいんですか?って感じ。お言葉に甘えて預けちゃいました。お風呂入ったあとだったので着替えたもののマーモットのフリースに、ノースフェイスのアルパインライトパンツで入りましたがスタッフさんも気にも留めない感じでした。流石に泥んこで入るのはどうかと思いますがランチ利用であればそこまで服装に気を遣う必要はないのかなと思います。リゾート地だからかな。
レストランは2Fにあるので2Fに行きました。
赤い絨毯が高級感を感じさせますし装飾も凄そうなものばっかです。
入り口にメニューありましたので見てみましたが
⁉︎ブログで見た時はこんな高い金額でなかったのですが・・。きてしまった以上仕方ないので入ることにしました。
コース料理もあります。
おかしいなぁって思いながらブログ読み返すと1Fのラウンジのことでした。そっちかぁと思い、やっちまったなぁという思いでいっぱいです。ただ、救いなのかどうかわかりませんでした。今現在ラウンジは休業中なのでどのみちやっていませんでした。1Fでの軽食メニューの一部はダイニングルームでも提供しているようです。
昔ながらのクラシックホテルのダイニングルームという感じですが、皆きっちりした格好ではなく普段着という方がほとんどでしたし、1人客もちらほらいましたのでそこまで厳かではありませんが、自然と背筋がピーンと伸びるような雰囲気があります。
百年ライスカレーが食べたっかたのですが先ほどのようにラウンジがあるとは知らずに(やっていなかったけど)きて値段の高さに驚愕してしまったのでどうしようか悩みましたが、ライスカレーセット(4500円)にしました。軽食メニューでカレーやカツサンドもありましたが、カレーにコーヒーまたは紅茶がついて3500円でしたので、だったらサラダとデザート付きで4500円のコースでいいじゃないかと思い百年ライスカレーランチにしました。今まで食べた昼食の中で1、2を争う金額ですが競馬に負けたと思って注文しました(この考えは少しマズいのか?)。
サラダは栃木県特産のアンサンブルサラダ仕立て。
八潮マスと日光ゆば、ハムのサラダです。色々言っていましたけど忘れてしまいました笑どれもこれもフレッシュさを感じることができました。
サラダを食べ終わったらいよいよ本命の百年ライスカレーがやってきました。
低温調理のステーキ(だったはず)にご飯の上に乗っているのはフライドオニオンとパプリカです。
ラウンジで食べれるものと比べると少し高いだけあって若干具材は違うようです。
グレイビーボードにカレーは入っていて7割ぐらいをライスとお肉の上にかけました。
いいスパイスの香りがしてきます。
一口食べると最初は野菜やフルーツ系の甘さ(ココナッツでした)を感じるんですが、後からスパイスの辛さを感じるカレーです。中辛から辛口といった感じでしょうか。所詮カレーはカレーって思って食べると全然違いますね。今までに食べたことのない感じのカレーです。ちなみに大正時代のカレーのレシピを再現しているようで、2003年に蔵の中から偶然見つけたレシピを再現しているようです。食べ続けたいところなのですが、辛さが引かないとまたあの甘さを味わうことができないので時間をかけてゆっくりいただきました。1人で黙々と食べるよりかは誰かと会話しながら食べるのに適したカレーですね。低音調理の牛肉も〇〇牛のステーキ肉を使っているのかというぐらい脂が乗っかっていながらもくどくなく食べれる、カレールーともマッチしているけど肉単品でも美味しいと思える味でした。
福神漬けとらっきょも普段は食べませんがいただきした。
どちらも独特な味で嫌いなのですが、そこまで嫌な味がせず食べることができました。福神漬けは苦手な私でも美味しいと思える味です。
デザートはアイスクリームとフルーツの盛り合わせ。
フルーツはいちご、キウイ、オレンジ、メロン、グレープフルーツと盛りだくさん。どれも甘さがありフレッシュさがありました。アイスも美味しいかった。
4500円のカレーランチでしたが、百年ライスカレーはそれだけの値段がしてもおかしくないぐらいの味でしたし、雰囲気含めて一回食べる価値あるものだなと思いました。今はラウンジが営業していないのでなかなか日光いく度に訪れるのは難しいですが、ラウンジが再開した暁には行ってみたいですね。
会計を済ませた後、中を見学しました。
レストランには歴代の食器がずらりと飾られていました。
トイレに向かう途中は日光金谷ホテルの歴史を綴った写真館のようになっています。トイレに行く前ですがつい見入ってしまいました。
明治期から創業しているホテルはこのようなホテルラベルがあるようです。
横浜のグランドホテルや東京の帝国ホテル、箱根の富士屋ホテルなども今も営業しているホテルのラベルもあってつい探してしまいました。
トイレの洗面台も蛇口が金色になっていて清潔感を感じます。
この後ラウンジを訪れて営業休止している事実を知ることになりました。ワインやウイスキーなどの貯蔵庫が近くにありました。
入口入ってすぐ左手にはショップもあり日光金谷ホテルオリジナルのベーカリーやジャムやホテル限定のものもありました。
重要文化財だけあって館内の至る所に見どころがあります。これだけでも来た甲斐があります。
日光東照宮周辺は一大観光地なので長期連休や初詣シーズンや紅葉の時期はもちろん、通常の土日でもそれなりに混みます。どこのお店も大繁盛ですがあんまり落ち着いてご飯を食べたり休んだりする場所って少ない気がしますね。その点日光金谷ホテルであればお高い場所だけあって、混雑していることもなければ、大声でギャーギャー騒がしくもないので落ち着いて食事をしたり休憩することもできます。その分の金銭を払っていると思えば悪くもないのかなと思います。実際訪れたのは初詣シーズンの3連休の中日でしたが外は多くの人がいて行列ができているお店もありましたが、そういうのとは無縁なぐらい人は多くなく、特に予約なしでもレストランに入ることができました。
いつかランチ営業だけでなくお泊まりしたりディナー食べたりもしたいですね。