そんな東山温泉にある「いろりの宿芦名 」はその名の通りいろりを使った料理が楽しめて、ナトリウム・カリウム−硫酸塩・塩化物鉱泉の源泉100%掛け流しのお湯を楽しめます。
昭和初期の建物なので落ち着きがあります。
全7室と少ない部屋数ながらも1人泊プランもありますし、土日でも宿泊可能となっていて1人泊はしやすいでしょう。
東山温泉は会津若松駅からバスで15分とアクセスもよく、東京からも新幹線で乗り継げば3時間30分ほどで着きます。ただ個人的には新幹線を使って行くより東武特急リバティ+会津鉄道リレー号を使っていくと時間はかかりますが途中渓谷美が素晴らしいところを通るなど景色が素晴らしいところを通るのでおすすめです。
今回は磐梯山に登った後に宿泊しようと思い予約したのでレポートしていきます!!
(残念ながら磐梯山には台風で登るのを諦めました。またいつか登りにきたいです)
もくじ
🔖いろりの宿芦名までのアクセス
🔖部屋は手塚治虫の執筆風景を再現している。Wi-Fiも完備
🔖お風呂は貸し切り利用可能で源泉掛け流しで適温でずっと入っていられそう
🔖夕食、朝食ともに囲炉裏を使って料理を頂ける
🔖1人でも土日に泊まれて貸し切り&個室なので1人旅もしやすい
東山温泉のバス停から歩いて7分ほど。バス停から宿までは川沿いの1本道です。
が、東山温泉の道はこの一本しかないので交通量が多くなっています。歩く際は注意して歩きましょう。
フロントは
早速いろりがありこちらで宿帳に記帳をします。今回は先に先客のかたがいらっしゃったので奥の椅子に座っての記帳となりました。記帳の際ほうじ茶をいただきました。しっかり味がしてずしっと味のする重みのあるお茶でした。
建物は3階建となっており、今回泊まったのは3階でした。いろりの宿芦名は全7室とこじんまりとした宿で2階に3室、3階に4室となっています。違いは2階の部屋にはトイレがついているが3階の部屋は共用のトイレを使うこと、3階の部屋は昭和23年からそのままの部屋のつくりとなっており、歴史を感じることのできる部屋となっています。
この日は8畳間の「あられの間」に宿泊しました。案内には昭和初期インテリアのレトロ和室と書かれていますがどんな部屋でしょう。
廊下は畳張りになっていて素足でも歩きやすいです。いろりの宿芦名では階段やトイレ、浴室内を除いて畳張りになっています。畳は柔らかく歩き心地が素晴らしいかったです。
3階の部屋はトイレがありませんので、共用のトイレを使うことになります。昭和レトロを謳っている宿ですがボットン便所ではなく最新のウォシュレット付きトイレです。綺麗で気持ちよく使えたトイレです。
「いろりの間」は3階の1番奥の部屋です。
真ん中にテーブルがあり両サイドにはレトロな家具が置かれています。冬はテーブルは「おこた」になるみたいです。
昔のおばあちゃんちの和室って感じがして懐かしさを感じる部屋です。
手塚治虫作品の「火の鳥」や「鉄腕アトム」、「ブラックジャック」がありました。なんで手塚治虫?と思う方もいるかと思いますが、手塚治虫は東山温泉を大変気に入ったようで度々訪れていたみたいです。
右に見える箱は一体何なのか開けてみましょう
中には絵の具とポストカードとペンがありました。流石に絵の具はレプリカですがポストカードは使えるようです。こんな感じの部屋で手塚治虫は数々の有名作を描いていたのでしょうか?
私も手塚治虫の気分?で仕事してみました。
他にも黒電話があったり(もちろん使えません)
白黒テレビがあったり(こちらももちろん使えません)と懐かしいものがいっぱい(私は白黒テレビの世代ではないですよ笑。ダイヤル式の電話は学校においてあったぐらいです)。
もちろんテレビも電話も最新のものが置かれているのでその点はご安心を
食器類も趣があって美術品のようです。
こちらは自由に使えるのでコーヒーをいただきました。
お茶請けは一口羊羹の少年白虎でした。
また、館内にはWi-Fiも完備されています。速度も十分使える速度でした。
欠点は、冷蔵庫がなく(冷やしたいものがあればフロントに連絡すれば冷やしてくれます)、コンセントの数も多くはなく使いづらい場所にあること、あとレトロ感を出すために一部の客室設備や備品類がどこにあるのかわからないといったことがありました。歯ブラシやタオルが見つからずどこどこ??ってなっていました。
が、館内はレトロながらもトイレやテレビ、Wi-Fiといった最新の設備も完備されています。なので古いレトロな客室ながらも快適に過ごすことができました。
なんとかタオルや浴衣を見つけた後はお風呂に向かいます。
お風呂は夕食後の時間(20時30分~)から24時までは貸し切り専用となっておりチェックイン時に選択できるようになっています。男女それぞれ4つの時間から選べるようになっておりチェックインした順に決めていきます。なので、異性の浴槽に入りたい場合は早めにチェックインすることをお勧めします。ちなみに私がチェックインした時は女風呂が優勢でした(女風呂の方が露天風呂が広いと案内がされたので露天風呂の広さが原因だと思いますが)。男性の方は尚更早めにチェックインして女湯入浴券を入手しましょう笑。
貸し切りの時間に入る場合は扉の鍵をしめて入ります。時間は40分でその後の10分は入れ替え時間となっていますので、早くきて空いていたら早めに入れます。
貸し切りの時間以外は24時間入ることができます。貸し切りでなければ夜の時間でも入ることができます。ほとんどいつでも入ることができるのはありがたいです。
脱衣場にも畳が敷かれていて歩きやすいです。
脱衣カゴがあるだけのシンプルな作りなので貴重品は部屋に置いておいた方が無難でしょう。
陶器で作られた流しはよく見ますがどこもお洒落な感じがします。
アメニティは綿棒、髭剃り、くし、ドライヤーとシンプル。
オールインワンジェルが男湯にも女湯にもありました。使ってみましたが、肌に馴染みやすかったです。
ウオーターサーバーもありました。どんな水なのかはわかりませんでしたが風呂上がりにのむ水は格段に美味しかったです。
シャンプーとボディーソープ。珍しいことにトリートメントがありませんでした(シャンプーもリンスインではなかった気がします)。トリートメントは持参した方がいいでしょう。
シャンプーはオブライエンズシャンプーという聴き慣れない名前でしたが、ゴールデンホホバオイルとカモミールなどをブレンドしたシャンプーになっています。香りはほとんどないが、環境にも肌にも良いシャンプーと宿のホームページに書かれていました。
髪の毛にいいかどうかわからないが環境にも良いシャンプーならよく聞きますが環境にも髪の毛にも優しいシャンプーを採用しているのは素晴らしいことだと思います。
ただ、ボティソープはすごく泡立ちがよく手で伸ばすだけで泡立ちました。人生生きてきた中でこんなに泡立つボディソープは初めてでした。泡立てネットがマジで不要なレベルです。
内風呂は小さく人が2人入ればここに入るのを躊躇うレベルです。
真ん中に「源泉かけ流し、毎日入れ替え新鮮です」と目立つように書かれています。
湯温58℃の源泉掛け流しなので、入ると熱さを感じる湯温で熱い場合は水を入れたり混ぜたりして覚します。貸し切りの時はいいのですが共用で使用する際はトラブルのもととなるので声かけるかやめておいた方がいいでしょう。
露天風呂は全7室の部屋数のお風呂と比べたら大きかったです。これなら夕食前の混み合う時間でも周りを気にせず入れそうです。10月のこの時期だからでしょうか、湯温が露天風呂だとちょうど良くなっており心地良すぎる温度になっていました。ずっと入っていたら少しのぼせてしまいました笑。
男湯にも入ってみましたが男湯の露天風呂も小さいということはなく十分な大きさでした。写真の露天風呂を一回り小さくした感じの風呂でしたよ。
夕食、朝食ともに1階の個室食事処でいただきます。
いろりの宿の名の通り各個室には囲炉裏があり囲炉裏を囲んでの食事となります。
・ドリンクメニュー
ひとり旅の場合、ワンドリンクサービスがついています。全ての飲み物が対象(ボトルは別ですが)で2杯以上飲んだ場合でも高いものに適応されました。
私はお酒が苦手な方で特にこの後貸し切り風呂に入るのによってしまってはどうしようもないのでノンアルコールメニューにその土地のものがあるとすごく嬉しいのですが、いろりの宿芦名には会津産の100%リンゴジュースとぶどうジュースがあって嬉しかったです。リンゴジュース飲みましたが、甘くてスッキリしていて意外に料理とも合いました。
ビールは1番搾り。
会津なので日本酒は本当に豊富。辛口、中辛でそれぞれ1ページずつありさすがといった感じ。
この後貸し切り風呂に入る予定がなければ飲みたいですが今回は我慢・・。
私は結局最初は会津高田の梅酒のソーダ割を注文しました。大粒の梅を漬け込んで作っているようでソーダ割にすると梅の旨みとソーダですごく新鮮な味になり、ゴクゴク飲める味でした。
席に着いたらヒメマスが焼かれていました。
先付けは山菜の和物と落花生。落花生は実がぎっしり入っていて適度な塩味が梅酒とよく合いました。
上にある食器の中を開けてみると
わさび漬けでした。ご飯が欲しくなる味です。
ヒメマスが焼き上がったようです。塩だけでも十分美味しく、脂ものっていてさらにすだちをかけるとより美味しさは増しました。
馬刺しです。馬刺しって淡白な味なのかなという勝手な思い込みがあったのですが、あっさりしていて食べやすかったです。マグロの赤身のような味でした。
箸休めの味噌田楽です。こちらも囲炉裏で焼いていただきます。甘くて美味しかった。
いよいよメインの焼きしゃぶの登場です。
牛肉はもちろん会津牛‼︎。適度に霜降りされています。こちらも囲炉裏に網をのせて網の上で焼きます。
椎茸はバター醤油で肉は岩塩、ニンニク塩、椎茸塩の3種類のお塩でいただきます。
また、だし醤油と半熟卵でもいただけます。個人的にはすき焼きのように食べれる卵の方が好きでこちらをメインにたまに塩を振っていただきました。
お肉はものすごくあっさりしていて、牛肉の概念を覆してくれる味でした。かといって牛肉の旨みを感じることができる味です。焼肉なんか行くと肉メインで野菜が箸休めになってくれるのですが、この会津牛は箸休めが必要ない。後述する馬肉の味が濃かったのでむしろ箸休めに会津牛を食うという感じでした。
馬肉の塩麹漬けも炭火でいただきます。こちらは食べ応えがある味でこの後リンゴジュースを頼んだのですが甘くスッキリとしたリンゴジュースと塩味のきいた馬肉がよく合いました。
サラダもあるので野菜もしっかりと取れます。イチジクの実が乗ったサラダでした。
シメは会津産のお蕎麦
ツルツルっと食べれましたしコシもありました。
デザートはリンゴ。ぶどうジュースにしておけばよかったです。
朝食も囲炉裏のある部屋でいただきます(部屋は違いました)。
朝食は個々それぞれ皿に盛り付けられていました。野菜が多くて栄養バランスが良さそうです。野菜メインだとご飯が進むかどうか不安でしたがキャベツやニラは塩味でご飯はもちろんお酒のつまみとして出ても良さそうな味でした。
そして囲炉裏では
サバが焼かれています。こちらのサバは茨城県神栖市の越田商店のサバで伝統の手捌きとつけ汁で有名なサバの塩焼きを作っているお店です。
炭火で焼いていただけるのでふっくら仕上がって焼き上がりました。脂もめちゃくちゃ乗っています。身もふっくらしており非常に美味しかったです。
食後コーヒーがあったみたいですが特に事前にいってくれなかったので気づかず部屋に戻ってしまったのが残念なところでした。チェックアウトした時にお声かえしてくれ「コーヒーどうですか?」と聞かれました。帰る時間が迫っていたので飲めませんでした。
1人旅プランではワンドリンクサービス付きですし、お風呂も貸し切り専用時間もあったり料理は部屋食ではないものの個室で食べることができるので1人旅でも宿泊しやすい環境です。また、土日でも料金は少し高くなるものの泊まれることもいいポイントでしょう。
部屋も昭和レトロの中にもWi-Fiサービスやウォシュレット完備などの今では欠くことができない設備・サービスもあるので宿泊していて不便さを感じることはありませんでした。
冬にはこたつも出るみたいですし、別プランにある地鶏鍋も気になりますのでまた泊まってみたい宿ですね。