2020年は緊急事態宣言やコロナ禍の影響もあり同じ都道府県内の旅行を楽しんだかたも多いかと思います。私もその1人で今住んでいる茨城県の山に登ったり、温泉に入りにいったりそれまで牛久の大仏と筑波山と大洗水族館しかいったことありませんでしたが、改めて県内のことを知ると知らないことだらけだったんだなと思いました。
もくじ
🔖日本3名瀑の袋田の滝のすぐ近く。交通の便はよくはないが悪くもない。
🔖部屋は1人で使うには広すぎる大きさだがこたつ付き
🔖お風呂は奥久慈の自然を感じながらつるつるのお湯を楽しめる
🔖食事は見た目も美しく程よい量
🔖コスパも良くて、自然も感じることができる宿でした。
「滝見の宿豊年万作」のある袋田温泉は茨城県の最北にあります。電車で行く場合は県庁所在地の水戸から水郡線で1時間10分ほど(本数は2時間に1本程度なので事前に調べておいたほうがいい)車で行く場合も常磐道の最寄りからそれなりに離れているのでなんとも行きづらい場所にあります。が、それでも行ってほしいありとあらゆる魅力があるのが茨城県の奥久慈地域です。
私は水戸で軽く仕事した後、水郡線で袋田駅に向かいました。
袋田駅からは宿の無料送迎バスもでていますし、早い時間に行く場合は路線バスもあります。路線バスでも送迎でも10分ほどで到着します(路線バスの場合はちょっと歩きます)。駅から宿までは4kmぐらいなので歩いて1時間なので歩けない距離ではありません。
宿につくと消毒と検温を行った後、少し待ち時間がありましたので隣のお土産屋を物色していました。お菓子やお酒や工芸品など基本的なものは揃っていました。
名前が呼ばれ簡単な案内をうけた後部屋に案内されました。
・袋田の滝までは歩いて5分
日本3名瀑である袋田の滝までは歩いて5分です。お風呂入ってちょっと仕事した後行ってみることにしました。袋田の滝は通常は夜6時までなのですが冬のライトアップされている時期は夜7時まで営業していています。入場料300円(実質トンネルの通行料)を払って見学してきました。
トンネルもライトアップされています。1人で歩きたくない環境です笑。
トンネル抜けるとエレベーターがあるのでまずはエレベーターに乗って第二展望台に向かいます。
第二展望台からは袋田の滝の全景を望むことができます。
初めてみましたが想像以上にでかかったですし、圧倒されました。写真だと凍結しているように見えますが、この日の凍結具合は7割ぐらい。もっと寒くなると完全に凍結しアイスクライミングもできるようです。
エレベーター降りた先にある第一展望台は滝の目の前にあるのでより迫力を感じます。
横に吊り橋もあり横からも撮影してみました。ちなみに吊り橋には入場料を払わずに行くことも可能です。
帰りは暗い道を歩くので(一応ライトはありますが)、少し怖かったですね。
部屋は15室あり、1つだけしか無い特別室(1人泊はNG)を除いては10帖の部屋となっています。
特別室の様子はわかりませんが、一般の部屋は標準な和室となっています。テレビや冷蔵庫加湿器もついています。
奥にはこたつがあります。中入ってみたら掘りごたつでした。
お茶請けはまんじゅう。
洗面台やトイレもキレイです。
部屋は4人用の部屋なので1人で使う分には広すぎるぐらいです。個人的にはもうちょっと小さい部屋もあっていいと思うのですが広いことに越したことはないのであんまり私は気にしないかな。
お風呂は奥久慈の自然を感じながらつるつるのお湯を楽しめる
お風呂は3Fにあります。日帰り入浴もできるみたいですが(1000円)今はコロナの影響でやってないみたいです。
脱衣場に行くときにスリッパを脱ぐのですがスリッパはビニール袋に入れて各自保管となっています(感染症の影響)
脱衣場は旅館によくあるスタイルですね。
貴重品用のロッカーもちゃんとあります。
泉質はアルカリ性の単純温泉でpH値が9.4と弱アルカリ性となっています。
内風呂は檜風呂となっています。浴槽の床も檜になっていました。
露天風呂は岩風呂となっています。
露天風呂からは袋田の滝は見えませんが奥久慈の自然を堪能することは可能です。
お風呂の目の前にあるのは生瀬富士という山で頂上付近は梯子やロープがあるとか。次の日に月居山に登ったのですが低山ながらもロープがあり、奥久慈の山は標高自体は高くないものの結構急峻な山が多いです。また、標高は高くないのですが奥久慈は寒いことでも有名で露天風呂に入るとその寒さを身に染みて感じることができます(特に朝)。
泉質は弱アルカリ性のためつるつるとしたお湯で、泉温もあんまり高くないためずっと入っていたくなるような温泉です。まさに美肌の湯です。ただし、露天風呂⇄内風呂の移動で床が温泉のせいで滑りやすくなっているので注意してください。私が体洗っている時におじいちゃんが滑って思いっきり転んでいたので
外には自販機やマッサージチェアなんかもありお風呂上がりものんびりできるスペースもあります。
自販機の料金は街中のものと同じ程度で、マッサージチェアは無料かと思いましたが、有料でした。
食事は食事処「時季の音(ときのね)」でいただきます。
食事の味だけでなくその雰囲気も味わって欲しいということで食事処としているみたいです。ホテルのダイニングのような雰囲気でした。
・ドリンクメニュー
ドリンクメニューは部屋にルームサービスとしていただくことも可能です。
ビールはアサヒ・キリン・サッポロの他に地ビールである大子ブルワリーもあります。値段も生ビールよりも20円高いだけなので飲む価値はありそうです(ビールは苦手なので好き好んで飲みませんが)。
日本酒や焼酎も豊富で夕食時には、日本酒の飲み比べセットもあります。確か1000円か1200円ぐらいだったかで指定された3種が飲めるようです。ただし、数量限定のようで最後の方は売り切れていましたので早めに注文した方が良いでしょう。
ダイニングという少し洋風要素も混ざっているからか、ワインの種類も豊富です。
私は梅酒一品を注文しました。こちらは梅の酸っぱさと甘さが程よくソーダ割りにすると爽やかでどんな料理にも合うなと感じました。
・夕食
席に着くとすでに前菜が準備されていました。
お品書きとマスク入れもあります。
次はお椀ですね。
和食で前菜や先付の次にスープが出るのは珍しいのですが、食事処の雰囲気が洋風なので少し合わせているのでしょうか?牡蠣豆腐ということもあってなのか、豆腐らしからぬ甘さとコクがあって美味しかったです。メインが来る前にスープがあると落ち着きますね。
お造りはマグロと茨城県産鮃です。
鮃はコリコリしていてとても山の中で味あっているとは思えないです。ここまで3品が出ましたが、見た目にも拘っているなと感じます。まだまだ本番はこれからですが。
メインの野菜料理の蓮根真丈湯葉巻きです。
メインの蓮根が大きすぎての下の湯葉巻が見えません。
周りに蟹もあって野菜料理いえども豪華な料理となっています。カニがあって餡がけになっているので中華料理ぽさも出ています。
魚料理の鰆の幽庵焼きも見た目も綺麗でしかも味も良かったです。
メインの肉料理は美明豚の変わり角煮ということで角煮の他に大根といった角煮にあうものや豆腐やトマトのピクルスなど少し角煮とはそぐあないものも入っていて、見た目も鍋のような感じになっています。
具材も美味しかったのですがそれ以上にスープが美味しく、豆乳スープで出汁も効いていて全てのみ干してしまいました。
桜エビご飯と止椀として赤だしの味噌汁が出てきます。
この食事で2度目のスープですが、最後はあっさりとしたスープで〆たいのでこの気配りはありがたいです。
デザートはマロンタルトとコーヒー、紅茶、奥久慈ほうじ茶が選べるのでほうじ茶を選ぶことにしました。ほっこりする味です。
肉の量が少ないなと食べた後に気づいたので、ガッツリ食べたいかたには向かないかなと思います。
ただ、量が多すぎると批判される昨今では程よい量で、最後まで美味しく食べることができるので少食のかたでも宿に気を遣うことはないかなと
・朝食
朝食は7時30分、8時、8時30分から選べます。朝食で3つの時間を選べるのは珍しいかなと思います。
見た目の通り品数が豊富で朝から食べるか少し不安になりますが、それぞれが小さいため意外と食べれます。
刺身こんにゃくは4つの違った味が楽しめます。
フルーツもオレンジとパインの2つ
蒲鉾と鰯ですね。こちらは固形燃料で温められているので熱々の状態で食べれます。
豆腐は火で温められています。コクがあって美味しかったですね。
チェックアウト時にチェックイン時に予約したアップルパイを受け取りました。
豊年万作の女将の特製で奥久慈のリンゴを使った自家製のアップルパイです。
ゴロゴロとリンゴが入っていてボリュームたっぷりでこれだけで朝ごはんやランチ程度なら十分お腹を満たすことができますね。
宿泊客以外でも売店があるのでそちらで購入することもできますよ。
広々としたコタツ付きの和室と自然を感じながら入れる温泉、味も見た目も良い料理で2020年の締めの宿にふさわしかったです。料金も18700円(税込)でこの時はまだGo Toトラベルが使えたので実質半額で止まることができました。
コスパもいいですし、1人泊プランもあるので1人客でも配慮されていますし、袋田の滝は冬は凍結、あきは紅葉、夏は新緑、春は桜と季節によって様々な顔を見せてくれます。自然も感じることができる宿でした。
今はなかなか宿にいけないですが、状況が少しでもよくなったら是非訪れていただきたいです。
よろしければ応援お願いします
にほんブログ村