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【キングオブフリース】PatagoniaR2テックフェイスを1年使ってみたのでレビュー【最強】

これから冬になるシーズン、寒くなるシーズンの準備はできているでしょうか?特に寒くなってくるときに着るものといったらフリース!!暖かいしフワフワしていて気持ちいいし中間着として非常に有用なものです。

ただ、登山用のフリースとなると暖かさや通気性のよさなどもあって値段が高くなる傾向が・・。だから登山だけでなく普段からでも使えるようなデザインで私はあんまり着込むのが好きでなくてなるべく少ない枚数で暖かくできるようなフリースを探していたら見つけちゃいました。

Patagonia(パタゴニア)のR2テックフェイスジャケットです。

PatagoniaのRシリーズはレギュレーター・インサレーション・システムを採用したフリース製品です。

PatagoniaのフリースというとレトロXというフリースが超有名ですがこちらはタウンユース用。

一方Rシリーズは通気性や保温性を重要視していますので登山向き。RシリーズにはR1からR4まであり数字が高くなるごとに保温性が高くなっていきお値段も高くなっていく。今日本ではR3とR4は売られていないので日本で買うならR2が最強になります。

さらにRシリーズのなかでフードがついたり機能の有無によって分れています。今回買ったテックフェイスジャケットはありとあらゆる最強の機能を備えていますし、しかもR2、さらに私はフード付きを買いましたので最強の中の最強つまりフリースの中のキング級の性能をもつものを買ってしまったということです。まさにキングオブフリース!!

まぁ、当然ですがキングなので価格も高く28600円もします。ちなみにユニクロのファーリーフリース(ユニクロのフリースといったらこれといったもの;2189円)が13着買える金額です。登山用というカテゴリーで考えてもモンベルのフリースなら2着は買える金額です。

私は今年の正月、SWENの初売りで10%OFFでしたので実質消費税分はなしで購入できましたがそれにしても高い金額を払いました。かれこれ購入してから1年経ちますし、何回か登山や街で着てみましたのでレビューします。果たしてほんとうにキングオブフリースなのでしょうか?





まず説明しますが、R2テックフェイス「ジャケット」なので中に着るインナーフリースというよりはアウターといった感じです。なのでR2フリースのような表面はフワフワしたような感じではなくいわゆるソフトシェルのような感じです。

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裏地に関してもフワフワしているわけではなく小さい四角形のフリース生地がいくつもあります。ただ、触り心地はR2フリースそのものです。

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R2の名の通りR2フリースと同様の「ポーラテックサーマルプロ」を使用しています。「ポーラテックサーマルプロ」は非常に保温性が高く、それでいてフリース内の汗などの水分を外にだしてくれる機能が備わっています。

R2テックフェイスの場合は裏面のみのフリースのためR2と比べて暖かさはないという意見もあるみたいですが、1年使ってみた感想としてR2テックフェイスをきていて寒いと感じることはほとんどなかった気がします。

2月の金剛山でも丹沢山でもベースレイヤー着ての判断にはなりますが十分な暖かさです。流石により標高の高い山に行くとどうなるかはわかりませんが冬の低山~2000m級なら問題ないぐらいの暖かさです。

さらに、袖口が手首を包むようになっておりマジックテープで手首を締めるようにはなっていないのでキツくなくしかも手首の中から冷気が入って来ないような仕組みになっています。
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Rの文字がパタゴニアのRシリーズのフリースを表しています。

もちろんポケットがベンチレーションの役割を果たしているので
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空気も抜けやすくなり行動中の温度調整もしやすいです。
ちなみに胸ポケットは女性用にはありませんのであしからず。胸ポケットはベンチレーターないのであんまり気にすることもないかなと思います。あってもあんまり入れないですし。

もちろん街ナカでも表面が加工されている分、R2と比べると街着としては少し合わないのですが、どこにいても1枚着てれば十分な暖かさです。しかも保温性がありながらベンチレーターで温度調整もしやすいので街ナカの寒暖差にも対応できます。暑すぎて脱ぎたいってなることはなかったかな。

フードがあるおかげで冬の行動着はR2テックフェイス+ベースレイヤーで暖かくなったらR2テックフェイスを脱ぐ、休憩中に着るで大抵何とかなりました。登山の場合体温調整で何枚も重ね着して行動に合わせて脱ぎ着するのが基本ですが正直いって面倒なので一枚で休憩時の保温から行動着としてまで使いこなせるのは楽で便利です。

あとは夏の高山なんかでもダウンをもっていくかどうか悩まずR2テックフェイスだけもっていけばいいので荷物も減らせるのはありがたいです。


R2テックフェイスの表面はふわふわしておらずハード加工されています。それによって耐風性、耐久性、撥水性がプラスされています。なので、普段の行動着として着られます。

特に個人的に気に入っているのは耐風性。以前、風がめっちゃ強いときにランニングしましたが冬の北風が全然入ってこなかったです。風に関してはシャットアウトしてくれるのでそこらへんのウインドシェルより優秀かもしれません。

撥水性に関しても水をふりかけてみましたが、見事に弾いてくれます。
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小雨程度ならレインジャケットなしでも濡れずに歩けるはずです。

R2テックフェイス「ジャケット」なのでフリースの性能と悪天候時でも行動できるような機能を備えている点はまさにキングオブフリースといったところでしょう

フード付きなら頭も雨から防げますし、ヘルメットもフードの上からかぶることができるのでクライミング向けでもありますね。

ちなみに素材は
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94%がポリエステル、そのうちの77%がリサイクルポリエステル、残りの6%がウレタン素材となっています。


ただ、キングオブフリースR2テックフェイスだからといっていい点ばかりではありません。まず、ジャケットなので中間着(ミドルレイヤー)として着るのはものすごくかさばります。特にフード付きはその上にレインジャケットやダウンをきると「ダブルパーカー」になってしまう点はいただけないかな。冬山でアルパインジャケットとか着る場合はR2や別のフリースにしたほうがいいですね。

ただ、撥水性もありますし、保温性も高いので多少の雨や寒さなら耐えれるのがテックフェイスの魅力なのであまり気にしなくてもいいかな。


重量は480g。R2は380gなので100g増です。この100gで耐風性や撥水性を取るかですね。

ただ体積だけで考えるとテックフェイスは外側がハードシェルになっていて結構かさばります。さらに、圧縮もあんまりできないのでザックの中で結構面積とられます。いろいろな機能を兼ねるので仕方ありませんがテント泊など荷物が多いときは少し持っていくのに躊躇うレベルですね。


R2テックフェイスジャケットをジャケットとしてアウターとして考えれば重さやかさばりも加味してもキングオブフリースの名に相応しいフリースだと1年間着ていて実感しました。R2の素材を使った保温性と風や水滴にも耐えれる耐久性が両立しているので機能だけならピカイチでしょう。天気の良さそうな日に荷物を減らすためにダウンやレインジャケットを省くこともできますし、クライミングをする場合はテックフェイスが便利でしょう。

ただ、中間着としては不便ですし、使いこなせるのは上級者向きなのかなと思います。基本的にR2で十分性能を賄えるかなと思います。値段も高いので十分に吟味して最善の選択をしていただけたらと思います。

R2はこちら

で、次の年に別のフリースのマーモットのムーンフリースジャケットを購入しました。
こちらは山用というよりは街やレインジャケットの下に着ることが多いです。