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腕時計をあまりしない私がCASIO PRO TREK WSD-F21HRを半年間使ってみて山では腕時計が必須だなと思った話

CASIOのPRO TREKは温度センサーや気圧センサー、方位測定できるので有名な登山家を始め、アクティブに動きたい人に人気のある腕時計です。そして昨今はapple watchを始めとしたスマートウオッチが発売されて、appleSony, Samsungを始めとしたスマホメーカーだけでなく、従来からの腕時計メーカーもスマートウオッチを出すなど今沸騰中の家電市場だと思います。

PRO TREKもそんなスマートウオッチ化の流れに乗りスマートウオッチを発売しました。私が買ったのは2代目のWSD-F21です。

現在は生産終了しており在庫限りのようで、最新型のWSD-F30も発売されているのですが、

WSD-F30にない機能もWSD-F21にあります。WSD-F21は心拍数機能がついているので、自分の疲れ具合をわかることができますし、登山に限らずランニングやトレイルランニング、ジムでのトレーニングなんかでさえも有効に使えるかと思います。

今年の6月に購入したのですが、使い始めてかれこれ半年ほどたったので使用感とかもわかるようになりましたのでレビューしたいと思います。

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まず、私は普段はあまり腕時計をしません。今はスマホがあるからどうとでもなるというよりかは、時間に囚われて生活するのが嫌でしたから。apple watch が出た時もいいもの出たなというよりも、時計にまでスマホの通知が出るなんてどんだけスマホに管理されなければいけないんだと思ったぐらいです。そういえば昔陸上やっていたとき、長距離走る大抵の選手は腕時計つけて走っています(箱根駅伝見ればわかるかと思いますが)。私はあんまりつけていませんでしたね。自分の感覚のペースで走りたいですし、時間がわかると遅い時に焦りますし、時計つけていてもスタートやゴールで押し忘れることが多々あったからです(フラフラになりながらも時計だけはきちっと押す箱根駅伝の選手は相当管理されていると思います)
仕事でも大事なとき以外は腕時計をつけていませんでした。ちなみに仕事用はSeikoのパルサーというブランドを使っています。パルサーはセイコーの欧米ブランドの一つで若物向けのスタイリッシュなデザインをしています。Amazonでも1万円台で買えるのでリーズナブル。国内に正規販売店もないですし、説明書も英語なのですが、セイコーなので修理とかは対応できます。


しかし、そんな私が腕時計を買おうと思ったのは山でYAMAPを使っているときにいちいちスマホを取り出して電源ボタン押して、場所を確認するのが面倒だし、スマホ出し入れでのリスク(落下や紛失)もあるなと思ったからです。例えば不明瞭なところでも面倒さ>地図の確認となってしまい最終的に道迷いに繋がりかねません。ということで、地図も確認できるし時間も確認できるスマートウオッチを購入することにしました。

スマートウオッチは先程も書いた通り、appleなどのスマホメーカーやこのPRO TREKやSUNTO、GARMINといったアウトドア系のブランドも出しています。いろいろ逡巡するのがいいとは思いますが普段使っている地図アプリがYAMAPで対応しているスマートウオッチがPRO TREKしかありませんでした。という理由でPRO TREKにしました。値段的にももうそろそろ製造終了を迎える頃だったので定価の30%オフの価格で購入することができました。

登山アプリで代表的な2つのアプリはこちら



PRO TREKの外装あけると時計と説明書、充電ケーブルが入っています。

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付属の説明書はあくまで危険事項や初期設定のみで詳しい使い方についてはネット上にあります。



まず驚かされるのは画面の大きさです。
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画面は1.32インチなので視聴性が高いです。アナログの時計であれば時刻を確認するだけなので大きさはあんまり問題ないのですがPRO TREKを使うシチュエーションって登山を「しながら」、走り「ながら」といった「~しながら」という中時計をみることが多いと思います。そういうときに見えづらいと立ち止まって確認する必要があり、時間のロスにもつながってしまいます。そして画面も色がハッキリしているのでキレイにそしてわかりやすく見えます。

常時カラー表示というわけではなく通常はモノクロ表示になっています(変更可)。
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上から心拍数、時刻、消費カロリーの順ですね。これは変更可能です。

通常地図表示をさせたり、通知管理ができる通常モードと、地図表示はできないもののGPSは動作してくれるバッテリーセーバーモード、電源がきれると時刻表示のみになり、最大1ヶ月はもちます。とかいてありますが、実際のところは2週間から3週間程度です。
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通常モードで使う場合は連続では1.5日ほどでカタログスペック通りかと思います。ただ、家やテントの中といった時計よりもスマホをみる時間が長いときにバッテリーセーバーモードを使用すれば2~3日は持ちますね。長期の山行の場合はバッテリーが必要ですが1泊2日程度の登山なら前日に充電さえしておけばバッテリーを気にすることなく使えます。





ランニングや登山で使うとどうなるか


実際にまずランニングで使ってみました。PRO TREKのアクティビティモードはランニングやトレイルランニング、トレッキング(登山)、パドルスポーツ(カヤックなど)、サイクリングがあります。
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それぞれ表示項目がことなりランニングの場合、ペース、時間、距離となっておりトレイルランニングだとペースと時間がなくなり高度と心拍数が表示されます。これらは変更することもできますし、追加することもできます。

最初はペースが常時みれるので監視されている感もあり少し嫌でしたが今ではもう慣れてしまいました。

アクティビティ終了時には

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距離や時間だけでなく平均・最大心拍数やVO2Max(最大酸素摂取量)までわかってしまします。ランニングアプリを使えばGPS測定で高度やペースなんかも簡単にわかる時代になりましたが心拍数を測れるものはスマホだけでは不可なので自分の身体の調子や異変に気づくことができるでしょう。

山でも使ってみましょう。トレッキングのモードもあるのですが、山ではYAMAPを使っていますのでYAMAPのアプリを使ってみました。

使い方は

スマホのYAMAPアプリで地図をダウンロード
ここまでは通常スマホだけで使うときと一緒です。

②詳細下部にスマートウオッチに転送とあるのでタップ
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スマートウオッチに転送するとき時間かかりますので余裕があるときにしておいたほうがいいでしょう(充電しながら推奨)。

③PRO TREKのYAMAPアプリを開く
転送された地図が表示されます。
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右スワイプで開始・停止ができるようになっています。

転送できる地図は1つだけなのでPRO TREK標準のトレッキングアプリやYAMAPのスマホアプリと比べる(2つ)と少なく不便を感じるところもあるかもしれないですね(北アルプス長期縦走とか)。ですが、終了後はYAMAPにログが転送されるのでどこからでも共有しやすいのがいい点かと思います。

ちなみにYAMAPの機能の一部機能(すれ違い機能とか)は今のところ搭載されていませんのでそういう機能を使いたい場合はスマホ版を使ったほうがいいでしょう。


今まではアクテビティについてでしたが、日常生活でも十分使える機能が揃っています。

PRO TREK WSD-F21はスマートウオッチなのでメールや電話がきたら腕時計にお知らせしてくれます。OSはWear OS by Googleです。スマートウオッチをしていれば重要なお知らせとかも教えてくれますし、天気や予定、音楽の再生なんかはスマホを取り出して確認する必要がありません。
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また標準のアプリで事足りるのですが、追加でアプリを取ることも可能です。先程のYAMAPを始め、ヤマレコやサイクリングのアプリ、Google Keepなどがあることは確認しました。
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ただ、アプリの数はapple watchと比べると少なすぎるのが難点です。アプリストアみてもほしいと思えるアプリが少ないのが難点でしょうか。

また、一部のスマートウオッチについているSuicaなどのICカードに対応しているので腕時計かざすだけで支払うことのできる機能がありますが、PRO TREKにはついていません。スマートウオッチとしての機能は標準的でしょうか。

PRO TREKでお馴染みの方位や高度を確認する機能ももちろんあります。
温度測定機能がないのが残念ですが、高度(気圧測定なので結構ズレる)、方位、気圧、日の出日の入り、潮位(事前設定必要)、活動記録が確認できます。

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別途スマホと連携させる必要があるのですが活動記録をスマホに転送して活動記録をスマホで確認することもできます。

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PRO TREK WSD-F21の利点は様々ありますが、欠点がないわけではありません。その欠点を紹介していきたいと思います

① 充電ケーブルが外れやすい

付属でついている充電ケーブルはマグネット式。動かさなければ外れないのですが、ちょっと動かしただけで外れてしまいますので気づいたら充電できていないということもありました。一応、オプションで外れにくくする充電ホルダーを取り付けるものもあるみたいです(生産終了してしまったようですが)。

専用のケーブルなので充電するときはPRO TREKのためにケーブルを持ち歩かなくてはいけなくなるので、いくら軽いとはいえ重量にシビアな登山には少々厄介です。Type-Cにしてくれたらいいのにと思ってしまいます。

② 操作が重い

スマートウオッチ全般に言えることなのかもしれませんが、メモリが少ないのか時たま操作が重くなることがあります。10年前のスマホを触っているような感覚です。全体的に動きが遅くもっさりしています。通常時は問題ないのですが、いざアクティビティを開始するとき、反応しないとイライラしてきます。おいどうなってるんだとさらに触るともっと固まる。昔のスマホもこんな感じだったなと懐古することができます。


③ デカいから目立つ

画面サイズがデカいので目立ちます。登山中とかオフの時にはいいですがビジネス向きではないですね。今、活動量計も数千円から買えますが、測れるのは精々心拍数程度なので活動量計としても劣ります。



PRO TREKを始めとするスマートウオッチは地図を表示できたり、スマホの通知をみれたりするので、いちいちスマホを見て確認する必要がありません。これは登山を始めとしてスキーやランニング、サイクリングといった行動中にスマホをみると危険なアクティビティと好相性だといえます。

距離や高度、ペースなども管理できるので、アクティビティの管理もしやすいです。

中でもPRO TREKであれば心拍数も測れるので自分の状態をいち早くしることができ、ペース管理もしやすいでしょう。画面も大きく視覚的にパッと情報を把握できますし、従来のPRO TREKにあった機能(高度や気圧)も搭載されているのでPRO TREKの利点も引き継がれています。

少々大きすぎて武骨なのでビジネスの場で使うのは気が引けますが、アクティビティには最適なスマートウオッチだといえます。

最新版のWSD-F30はこちら